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Beyond the Silence

Sound of Science

卒業

正確には「修了」なのだが、4年間育ててもらった研究室ともお別れの時がやってきた。
研究のやり方など全くといっていいほど知らなかった自分を、(まだ半人前かもしれないけど)研究者として鍛えてくれたラボ。今日は実験もそこそこに、ベンチの引っ越しとデスクの片付けをやることにした。自分が立ち上げてやり残した研究テーマは病院勤務の傍らお邪魔して続きをやるつもりなので、撤収ではなく引っ越し。最も使い勝手のいい大実験室のベンチは後輩に譲るつもりで、空席だった隣の小部屋のベンチに居座ることにした。


来週から当たり前の日常だった風景ががらっと変わる。なんかヘンな感じだ。
いつものように空き駐車場を探して滑り込み、デスクに座ってMacBook Proをスリープから解除してメールチェック、主要論文チェック。液交換とか洗浄とか切片作成とか染色とかをやって、同僚とくだらない話をしながら昼食。午後も同じように実験しつつ小腹が空いたら売店で適当なチョコとかバウムクーヘンとかヨーグルトとかを買って休憩。むしろ休憩の合間に実験。夕方から夜にかけて胚回収タイム。たまに凍傷になりながら培養液を準備し培養スタート。余裕があれば夜は凍結切片切ったり写真撮ったり。そうやって出したデータをまとめてディスカッション。たまに秘密の飲み会。
モチベーションの浮き沈みは多少あったけど、そうやって日々を繋いでいって博士論文を仕上げることができた。そんな日々がいつまでも続くような気がしていた。


あっという間の4年間だったけど、本当に楽しかった。来週からは再び医師として、目の前にある仕事に全力で取り組む。お世話になりました。ありがとうございました。