Beyond the Silence

Sound of Science

Rejectと再投稿

先日投稿した論文が速攻でRejectされて返ってきた。

 

ExpressionだけでExperiment (機能解析のこと)がないため、雑誌の掲載基準を満たさないとのことであった。数年前はこの雑誌より2つ上の雑誌でも発現解析を載せていたはずだが、時代が変わってしまった。Expression paperを受け付けている別の雑誌に再投稿して査読待ち中。

 

ある程度のジャーナルに論文を出すには、自分の分野だと

複数の系による発現解析 (免染, ISH, RT-PCR)

・もしくは新しい手法による解析 (RNA-seq, ChIP-seq, single-cell analysis)

・プラス機能解析

あたりが必須。数年前だとCNSの姉妹紙レベルの (IF>10の)データ量が、IF=4前後の雑誌にも求められるようになってきている。ひとつのラボでそれだけのデータ量を叩き出すのは難しくなっており、国内/海外のラボとコラボするのが一般化しているが、こんな問題も。

 

1stもcorresponding authorも、コラボ相手に持っていかれるケースがあるようだ。日本で研究を続けるには、ポジションを見つけること、研究費を獲得することなどの他に海外のコラボレーターと”戦う”能力、政治力も求められる時代になったということか。

 

今のボスはその能力にも長けており、非常に広い人脈と交渉力を持っている。それは後天的に獲得できるものなのだろうか。少しでも学んで帰りたいと思う。

 

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