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Beyond the Silence

Sound of Science

英語力と留学 〜渡航4か月後〜

留学 日々 英語

初の海外での年越し。2015年はどんな年になるのだろうか。

去年の夏に人生で何度目かの大きな決断をしてここにやってきた。初の九州脱出が海外、しかもかなり寒い地方。生活のセットアップに2週間、ラボの物の場所や実験の勝手をつかむのに2週間。幸いなことに同じラボに日本人がいて、言葉の問題をあまり自覚せずに済んだ。その先生も今年3月には帰国されるので、それからが正念場だろう。
どうやらボスの思惑では、とある実験技術を高いレベルで持っている研究者をリクルートしていたらしく、内耳でそれをやっていた自分に白羽の矢が立ったようだ。前のラボでその実験系を先輩と2人で立ち上げた自分にとっては難しくない技術だが、試薬や器具の違い、3年のブランクもあってか1か月半ほど結果が出なかった。ようやく11月の終わりになって綺麗なデータが出始め、12月中にどうにかボスの要求するデータを全て出してしまうことができた。このラボに雇われた最低限の責任は果たしたと思うが、研究とは終わりの無い孤独な戦いであり、そのストレスフルな日々 (臨床とはまた違う種類の)はこれからも続いていく。


海外生活は新鮮で家族との時間もたくさんあって、時間の流れ方自体が違う感じ。年齢を重ねるごとに速度は速くなっているのだが、一日のリズムが全く違う。この何というか余裕みたいなものを、帰国してからも失わずにいたいと思う。異国での暮らしなので当然良いことばかりではなく、言葉の問題、文化の違いなど多くのデメリットもある。
特に自分は高度難聴があるために英語の聴き取りが非常に苦手だ (日本語でさえも覚束ないのに)。今のラボに決めたのは、「内耳研究をしているラボが難聴を理由に研究者を拒絶することはあってはならない」というボスの言葉と、この国の異国人に対する寛容さがあったためで、実際に研究や生活のさまざまな場面で多少苦労はするものの絶対にやっていけないということはない。それは多分に、ボス自身がネイティブではないということ (綺麗な英語を使う)と、自分より英語のできる妻のおかげである (ここにいる多くの日本人家族では英語力は夫>>妻なので、うちは例外のケース)。
こちらに来て4か月、亀よりも遅い速度で上達している英語だが、自分の聴力から来る限界がどこにあるのか。少なくとも努力をしないとそれは見えてこない。ほんの少しだけ耳が慣れて、簡単な単語なら聴き取れるようになってきた。健聴者と比べて圧倒的に不利なことは間違いないが、どこまで訓練で伸ばせるだろうか。先月から息子と一緒に週1でネイティブの家庭教師についてもらって、本当に基礎の基礎から勉強中。こちらで小学校高学年〜中学生あたりが使うグラマーの教科書を使っている。文法もきれいさっぱり忘れているので先が思いやられる。


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