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Beyond the Silence

Sound of Science

ついに

やっと論文アクセプトの報が届いた。このラボにきて初の論文なので嬉しい。

 

最初の投稿から3か月、Minor revisionを投稿してから1か月半。昔からすると相当速いほうだ。データの質・量や想定読者層からおのずと雑誌の種類・レベルが決まり、きちんとした査読 (Peer review)のある英文誌である程度の読者数を持っているものを一流雑誌という。中でもNature, Cell, Scienceの御三家や、臨床系でいうとNEJM (New England Journal of Medicine)やLancetなど、非常に読者が多く人気のある雑誌はいわば「超一流」だ。これらの雑誌をどう評価するかは意見が分かれるところであるが、インパクトファクター (IF)を使うことが多い。今回通ったのはIF=3.5くらいのところ。

 

IFは、自然科学・社会科学分野の学術雑誌を対象として、その雑誌の影響度、引用された頻度を測る指標*1。Natureなどは30〜40点前後だが、分野が細分化されていくに従い自ずとIFは低くなる。例えば耳鼻科医の数は全医師の5%以下と想定されるが、その耳鼻科でのトップジャーナルはわずか2点台。一面的な指標であるIFをもってその研究者の実力をはかることは本来ならできないのだが、便利なので就職や昇進 (教授選など)にも利用されている。ニッチな分野ほど不利になるし、自分の研究成果をより多くの人に知ってもらいたいというのは研究者の性なので、なるべく良い雑誌に論文を出すことが目的であり手段となる。

生命科学系のIFの現況については、よく読んでいる下記ブログが詳しい。

最新の基礎医学、生物学ジャーナル状況 - たおやかな生活を希望して

 

研究者は努力を評価されることのない職業で*2、結果 (=論文や学会発表)が全てである。留学してまで研究を続けたことも、こうして形になることでようやく意味を持つ。それがなければ海外旅行と同じだ (とまでは言わないし人生においては絶対に意味があるのだが、研究業績としては完全にそういう評価)。やっと一仕事終えた気がして感慨深い。

 

留学中にあと3つ書く予定なので (一つはMajor revision中)、大事なのはここから!

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*1:Wikipedia

*2:多くの職業がそうであるように