読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Beyond the Silence

Sound of Science

JALと日本医師会の発表に際して。プラチナカードと上級マイレージ会員の比較も

JALと日本医師会が、医師登録証*1を利用した、ドクターコールの新しい形を発表した。

「お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか?」

という機内放送、自分は幸いまだ一度も聞いたことがない。JALの発表によると、機内で緊急事態になる例が年間350件、そのうちドクターコールを必要とするのが2/3で、実際に医師が名乗り出るのがそのうち約4割〜半数とのこと。下記記事が詳しい。

kaaaz1980.com

 

乗客に医師が全くいないということもたまにはあるだろうが、多くのケースで、過失があった場合の訴訟リスクを考慮して手を上げないドクターがいる、ということだ*2。アメリカやカナダでは、善きサマリア人の法というものがある。医師が機内や車内、街角などで急な傷病人と遭遇し善意のもと無償の医療行為を行った場合、結果が思わしくなかったとしても医師は罪に問われることはない、という法だ。医療設備もなく (機内にはAEDと酸素のメーターしかない)、診断も治療も困難なことが多い状況で、善意で手を上げた医師に対して、結果だけをみて糾弾するということが、日本やお隣韓国で起こっていて (自分用メモ: 要出典)、医師の間では大きな問題になっている。日本でも善きサマリア人の法が早期に制定されることを願う。

 

JALは、医師会のカードを持っていてJALに登録したドクターの座席を把握し、有事の際に機内放送に先立って声をかけるという制度を開始する。誤診*3や過失に対して医師が賠償を求められたとき、JALは保障すると言っているが、明文化されておらず不安が残る。訴えられること自体は上記サマリア人法が制定されない限りなくならないので、訴えられて裁判になった場合の労力や浪費される時間 (その間に失われる、本来提供できたはずの医療はいかほどか)を考えるとリスクが大きいと言わざるを得ない。JALのSakuraラウンジが利用できるらしいが、訴訟リスクに比べると何と小さな餌か。

JALと双璧をなすANAでは、今のところそういった動きはない (追記: ANAも追従したようです。記事にしました)。ではANAなら"安全"か?未確認だが、ビジネスクラス以上に限り、職業がANA側に把握されているらしい。くつろぐためにビジネスにしたのに、声をかけられる可能性がある、ということか。ANAは訴訟費用などの保障を名言しておらず、極めてリスキーだ (エコノミー専門の自分にはそれこそ「機上の空論」だけれど)。

 

追記

aurora3373.hatenablog.com

ANAはラウンジ入室等の登録にかかる報酬はないようです。実際に出動した場合、マイレージが加算される??

ANAも、「故意や重過失を除き、弊社が主体となって対応」という奥歯に物のはさまった感じの書き方で、善意で手を挙げた医師の人生がそこで終わってしまうこともあるということに対する真摯さがない気がする。

追記おわり

 

 

・・・ここまでが今日の前置きで、今日はラウンジサービスなどがメリットである、JALとANAの上級会員について調べたことをまとめたい。というのは、医師は日々の研鑽も重要な職務であり、より良い医療の提供のためには知識のアップデート、技術習得のため日本各地で開催される学会や研究会、講習会への参加が必須*4。ビジネスマンほどではないが、飛行機で各地へ飛ぶことが多いので、より快適な旅をしたいと思うのは当然のことだ。善きサマリア人の法が制定されるまでは、リスクのない方法でラウンジを利用したい。

JALのJAL Global Club (JGC), ANAのSuper Flyers Card (SFC)は、頻繁に同社の便を利用する優良顧客のみが加入できる。そのハードルは非常に高いが、一度取得すれば飛行機に乗らなくても更新可能で、そのためだけに1年間限定で飛行機に乗りまくる修行僧と呼ばれる人たちがいる。一方、クレジットカードのステータスを利用する方法があり、ANAでは三井住友VISAのゴールドカードでVISAラウンジ、プラチナカードでANAの国内線ラウンジが利用できる。JALカードのプラチナではSakuraラウンジ利用の特典はない。

 

簡単に表でまとめてみる。 SFC取得のイロハについては

kowagari.hateblo.jp

さんのところを、SFCとJGCの比較については、JGC Life!さんのサイトを参考にさせて頂いた。SFC/JGCは一般・ゴールド・プラチナの任意のカードと紐付けすることになるので、単純に比較することはできないのだが、このような比較を行っているサイトはなかったので。tableタグの使い方がヘタクソで見づらいのはご勘弁。

 

  ANA プラチナカード ANA SFC JAL JGC JAL プラチナカード
提携カード会社 VISA, JCB,
(AMEX, Diners*5 )
任意 任意 AMEX, JCB
年会費 80,000円, 70,000円 (税別) カード種別に依存 カード種別に依存 31,000円 (税別)
ボーナスマイル 更新時 10,000マイル 更新時 2,000マイル 初回搭乗 5,000マイル 初回搭乗 2,000マイル
搭乗ボーナス 50% 35 (一般)〜50% (P) 35% 25%
空席待ち優先順 なし 2番目 2番目 なし
専用カウンター ビジネスクラス ビジネスクラス ファーストクラス ビジネスクラス
優先搭乗 なし あり あり なし
手荷物制限 一般 優遇 優遇 一般
ラウンジ/国際線サービス 国内線: ANAラウンジ (本人のみ)、
空港ラウンジ*6
国際線: プライオリティパス*7
国内線: ANAラウンジ*8
国際線: スターアライアンス ゴールド
国内線: JALラウンジ*9
国際線: ワンワールド サファイア
国内線: 空港ラウンジのみ
国際線: プライオリティパス*10

プラチナカードは年会費が高すぎるので検討していないが、ANAのVISA プラチナならばSFC取得までの繋ぎには使えないこともない。初年度年会費半額のキャンペーン*11があれば、修行の間だけ取得するのは悪くないかもしれない。コンシェルジュサービスも魅力的だが、自分の生活スタイルで使うかどうかは疑問。JALのプラチナカードはプラチナにしては年会費が安い分メリットも薄い。

手荷物制限の優遇、世界で通用するステータスという点ではSFC/JGCに軍配が上がり、取得するチャンスがあれば狙いたい。年会費も今とあまり変わらないし。SFCとJGCのどちらにするかは、Star alianceとOne worldの比較になってくる。今のところStar alianceのほうに魅力を感じているのでANA-SFCかな。帰国の翌年に、国際学会に今やってる基礎研究の演題を出すのと、国内学会にもいくつか参加し勉強しようと思っているので、SFC修行をそれほど苦労せずにできるのではないかと画策している。

 

後半の内容が乏しく、どっちが前置きかわからなくなってしまった。安全で快適で訴訟に怯えることのない空の旅をできる世の中になってほしい。

f:id:aurora3373:20160129062025j:plain

 

2016/02/08追記 プラチナカードには優先搭乗はない。訂正した。

2016/02/10追記 ANAはプレミアムクラス (+15,000円くらい)を選べば何もカードなくてもラウンジ利用可能。JALのクラスJ (+1,000円)は不可。

プレミアムクラス|Service & Info[国内線]|ANA

2016/02/23追記 ANAマイレージについて調べるにあたり参考にしたサイトへのリンクを追加した。いつもありがとうございます。

 

スポンサーリンク

 

 

*1:年会費1万円。誰が登録するか!

*2:過失がなくても訴えられるご時世です

*3:名医と呼ばれる人が設備の整った病院で行う診断の誤診率は20%で、それは著しく低い数字。機内での普通の医師の誤診率は5割を超えるであろう

*4:多くの場合それは休日にも重なる

*5:この2つは年会費15万超のブラックカードのため検討外

*6:同行者1名

*7:家族会員もOK、JCBは本人のみ

*8:同行者1名

*9:同行者1名

*10:家族会員もOK、JCBは本人のみ

*11:もしくは入会時のボーナスマイルをANAコインに替えることで実質割引となる