Beyond the Silence

Sound of Science

風邪の中、プログレスミーティングの準備

数か月ぶり、もしかすると1年ぶりくらいに風邪をひいた。子供からうつされたらしい。

 

どの職業でもそうだけど体が資本なので、感染防御には気を使っていたつもりだったが、敵は身内にあり!ラボ内のプログレスミーティングが明日に迫り、例によってスライドは全くできていない。まさに「ヴァァァーーーーーー!」である。そりゃブログも毎日更新しますって。


next49.hatenadiary.jp さんから再度拝借。

 

風邪ひいたので延期して下さい、という甘い手は通じない。やるしかないのだ。不幸中の幸いというべきか、ボスは年に1度の国際学会に出かけていて不在。120%の仕上がりでなくていい、100%で良いのだ。キングヒドラバラモスブロスバラモスゾンビを倒せばクリアできる大魔王ゾーマ不在のドラクエ3みたいなもんだ。

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Google検索で出てきたDQ10の画面から拝借。発表中、こちらからラボのメンバーはこんなふうに見えます。しかもこいつらが喋るのは英語。こっちが装備しているのはこん棒と布の服。いつもはこいつらの後ろにさらにゾーマがいる。

 

 

試験前とかによくある変なテンションになっているが、2か月に1度くらいのペースでまわってくるプログレスミーティングは、進捗報告をしてアイデアやフィードバックをメンバーにもらう貴重な場で、英語で発表する練習の場でもある。日本語だと10言えるのが英語だと5か6くらいになるし、質疑応答は1か2くらいになってしまう。それをこちらにいる間にちょっとでもimproveできるといいのだが。

 

これまでも何度か触れてきたが、難聴は語学習得を著しく困難にする。母語である日本語は、難聴になる前に概ね獲得していたので不自由はあまりない (イントネーションがおかしかったりはする)が、外国語も耳で聞いて覚えるプロセスが不可欠なので、健聴者の数倍の努力が必要。それをしてこなかった自分にも責任はあるのだが・・・

 

www.youtube.com

Ava - Beyond communication barriers というリアルタイム字幕サービスが、ベンチャー企業によって開発中。アプリ開発者自身が難聴持ちで会話に入れないという経験を持ち、強いモチベーションで開発を進めている。自分も一口投資した。早く製品化されないかな。これがあればはがねのつるぎ+鉄のよろいを装備した気分でミーティングに臨めるかもしれない。

これによって実現される情報保障は英語だけだが、日本語でも同様のアプリが日本のベンチャー企業によって開発されることを強く願う。

 

2/23 追記

ミーティングが1週間延期され、ラスボス同席のもと行われることが決定しました。

 

3/9 追記

udtalk.jp

日本語対応のもありました。自動翻訳のアドオン付き。今度使ってみよう。