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Beyond the Silence

Sound of Science

残り時間と実験の計画と論文と

研究 留学 写真 日々

早いものでもう4月*1。日本では桜が咲き乱れていることだろう。暖冬の影響でこちらも開花は例年より2〜3週間早まるとのこと。

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2014年春、留学前最後の桜。Nikon D40 + NIKKOR DX 16-85mm

 

年度が替わり、何かを始めたり決意したりするのに丁度良い節目だ。医局でも久しぶりにたくさんの新入医局員を迎えたと聞く。帰国したら一回り以上離れた彼ら彼女らと一緒に働くのだろうか?

 

こちらでは年度は9月スタートだし、そもそも新卒一括採用のシステムではないので、3/31から4/1はただ単に月が替わるだけの変化、あとは若干のApril foolの日という印象でしかない。それでも、帰国の日が刻一刻と迫る自分にとっては月が替わったという事実だけでカウントダウンを聞いているかのような錯覚を覚え、少しずつ焦りだしている。週替わりで新しい「やるべきこと」が増えていくのをマネジメントできるか。その結果を帰国までにまとめきれるか。

 

数週間前にボスが出したアイデアをもとに、ある蛋白の免疫染色*2をやってみた。驚くべき結果が出て、それが真実であれば当該分野での教科書に新たな数行を追加しかねない。誰も見ていないことを確認して、暗室で久しぶりにガッツポーズをした。このワクワク感がまさに研究の醍醐味なのだが、いかんせん時間がなさすぎる・・・。ラストスパートよろしく可処分時間の全てを研究に費やすのもありだが、人生というくくりで考えたときに、もう二度とないかもしれない夕刻や週末の家族との時間を大切にしたいという思いもある*3。冬が長いので、春から夏にかけての短いさわやかな季節を精一杯楽しむのがこちらの流儀で、すでに週末の予定は1/4くらい埋まっている。

 

帰国までの期間、ちょっとした小旅行に行く予定も立てているし国際学会で実験が回らない時期もあるので、それらを勘案しつつ逆算して実験プランを立てないといけない。数か月前にはあまり感じなかったプレッシャーがまたひとつ加わった感じだ。1日が36時間、いや48時間だったらどんなにいいだろう。12時間くらい寝るかもしれないが。どんな素晴らしい結果が出ても、論文にしないことには何もしていないのと同じなので、複数のテーマをどのように自分の中で配分するかも含めて効率よく動かなければ。

 

残り時間を精一杯楽しみつつ、自分でも納得のいく結果を残して帰れるように。来年の桜は日本で見ることになるので、今からどこに観桜に行くか考えるのも楽しみ。

*1:厳密にはあと3時間あるけど日本はもう1日だし良かろう

*2:抗体と蛍光色素を用いて蛋白の局在を可視化する方法

*3:病院で働いていたときは、丸一日の休みは月に一度か二度。それも研究会や医局の行事で半分潰れていた。家族との時間の大切さを知ることだけでも留学する意味はあったと思う