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Beyond the Silence

Sound of Science

自由ってなんだろう

日々

おまきざる (id:browncapuchin)さんが言及されていた新卒フリーランスの人の生き方についての感想など。

browncapuchin.hatenablog.com

 

話題になっているフリーランスの人のブログはこちら。

www.jimpei.net

 

  1. 自分だけの秘密基地を持つという男のロマン
  2. 家ごと移動して、場所に縛られない生き方をしたい
早稲田大学卒23歳のプロブロガー、キャンピングカーでの車上生活をスタート - やぎろぐ

 というのが動機のよう。若いって素晴らしいなと思うと同時に、自由とは、責任とは何だろうかと考えさせられたので、アラフォーの戯れ言を書き綴ることにする。

 

自由を手に入れたい、というのは、フリーランスの人だけでなく「不自由」を感じている誰もが思うことだろう。では、自由とは、責任とは何だろうか。当然生きていくには食べていかなければならないし、そのためには稼がなければならない (勤労は憲法に定められた義務である)。ひとは存在するだけでも他者や社会に影響を及ぼし、行動に伴う責任が生じる。個人的な考えだが、自由や権利は、責任や義務を果たしたものだけが享受できるものなので*1、そこにはある程度の不自由さは必ず生じる。それすらも逸脱しようと思う人は、気付く気付かないにかかわらず他人に多少なりとも義務や責任を負ってもらっているのだ。

 

日本という比較的豊かな、1人当たりGDPは既に世界上位ではないが物価が安く*2安全で暮らしやすい世界屈指の国に生まれた幸運に加え、時代や能力や幸運に恵まれインターネットからある程度の収入が得られる。それはまぶしい自由であると同時に、長い目で人生をみたときに、その自由とひきかえに不自由を引き受けているような気がしてならない。

 

たとえば、昔からブックマークしていたこのブログ主さんのような働き方

hatena.fut573.com

のほうがよほど自由だと思う。能力とセンスと運次第でこんな働き方もできるのだな。一部上場企業でも倒産・買収のあり得る激動の時代だが、それでも定職につくというのは個人が果たすべき社会的責任のかなりの部分を企業が背負ってくれるし、そのなかで自分の裁量で働くことができるのならば非常に美味しいのではないか。新卒フリーランスの人が個人ブログで生活できるほど稼げる人 (おそらく一定以上の能力とセンスと運を持っている)ならば、こういう「もっと自由な」生き方も選べるのではないかな。自由の定義も生き方も個人の「自由」なので、他人に迷惑をかけない限りは外野がとやかく言うことではないけれど*3

 

 

  • 自分の時間を自分でコントロール
  • その結果には自分が責任を持つ

こんな職業、他にもあるのでは?

 

そう、ほかのクリエイティブ職と同様、研究者もそのひとつ。急に話がこっち側に振れたが、自分も今自由を謳歌している。研究者の場合はアカデミックポストに就かなければそこまでの自由も経済力も保障されにくいのが難点だが*4、自分の場合は期間限定だから楽しめるというのはあるかもしれない。本業である医療職は独創性の不要なルーティンワーカーの一種なので、大学院に引き続き留学でこういう時期を持てた事は人生の財産になった。

 

今は育児中の身でもあり、身体的な自由 (フレックスタイムだったり休日の過ごし方だったり)のウェイトが大きく、それを確保できる今の暮らしは日本で病院で働くよりもはるかに「自由」だったと思う。考え方も随分変わった。もう少し人生のステージが進むと、おそらく精神の自由のほうが重要になってくるだろう。それを謳歌するために必要なものたち*5を、長い目でみて準備していきたい。たぶんこの視点は20代のころには持てなかったもので、個人差はあるけれども経験が必要なんだろうと思う。アラフォーからのエールでした。

 

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みじかい春を謳歌する雛たち。

*1:セーフティネットの存在を否定しない。そういう話ではない

*2:先進諸国の物価は体感ベースで日本の2倍

*3:かの人の場合は電気、水、ゴミ、トイレなどの問題をクリアーしているかどうかは非常に重要になってくる。レポートを待ちたい

*4:ポスドク等の非正規職は低賃金・社会保障無しなど改善すべき点が非常に多い。それを差し引いても魅力のある職種だと思う

*5:健康な体とゆたかな心、いくつかのエッセンス