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Beyond the Silence

Sound of Science

友の死から6年が経った

日々

2010年6月24日。あの時自分は大学院生だった。確か昼過ぎ、実験中に高校の部活の仲間から久しぶりの電話が鳴った。

どうしたのだろうと思って出て、言葉を失った。

今年で卒業20年。そしてあの日から6年が経った。僕たちは何か変わっただろうか?それを確かめるために、久しぶりの同窓会を行うことも決まりつつある。

 

 

彼が亡くなって数週間後、気持ちの整理をつけるために書いた日記を再掲。一部改訂。

 

あいつら最近どうしているだろう。そう思った矢先の出来事だった。

高校時代の部活仲間は僕にとって特別で、25人くらい入部した同期のうち、最後まで残った12人は得がたい「戦友」だった。

うち9人とはずっと付き合いが続いていたが、2人、連絡がとれなくなった奴がいた。まさかこんな形でその名前を聞くことになろうとは。

6月24日、いつも同窓会の幹事をしてくれるまとめ役のNから電話が入った。少し嫌な予感を覚えながら話を聞いた。10年ぶりくらいに聞いた友人の名、そして哀しい事実。彼は32歳の若さで自らの命を絶ってしまった。

落ち着いた風貌から「兄貴」と呼ばれていた彼は、努力家で善良な人だった。卒業した時点までは彼は皆の輪に入っていたように思うが、いつからかギクシャクとして、同窓会にも来なくなった。一方で、僕は2年遅れで彼と同じ大学に通っていたので、たまに会うことがあった。最後の会話をした場所は鮮明に覚えているが、会話の内容は忘れてしまった。部活の同期の中で、たぶん僕は彼と最後に接触した人間。それだけに、いつからか同窓会名簿から漏れてしまった彼に、何らかのアプローチができたのではないか。そう思うとやりきれない気持ちで一杯だ。職種の違いはあれど同じ業界、何らかのSOSをキャッチできたかもしれなかった。

10年も連絡を取ってなかったし、この事件がなければ昔の写真を取り出してきて眺めることもなかったかもしれない。こういうことになって、たくさんの思い出が溢れる。何と薄情な人間だろう・・・

 

どんなに辛いことがあっても、命を投げ出してはいけない。逃げてもいい、生き延びろ。現在、もしくは将来自分を必要としてくれる誰かのために。ひとつの出会いを大切にすること、人と人との繋がり、絆を大事にすること。自分の全ての言動に注意を払い、不用意に誰かを傷つけぬこと。

こういうことになって、いまさらながらに学ぶべきことがある。

 

 

帰国したら墓参りに行こうと思います。