Beyond the Silence

Sound of Science

刺激を受け続ける必要性

絶賛学会参加中。

 

診療や研究、教育といった業務のほかに、自己研鑽も仕事のひとつ。毎年秋になると全国各地で○○学会とか○○研究会とかが行われるので、専門医の単位取得*1や旅行も兼ねて、自分の興味のある分野の学会に参加する。

 

そこでは日常業務から少しだけ離れ、将来を語り合ったり日々の疲れを癒したりする瞬間があり、良いリフレッシュの機会になっている。なかでも、留学先で出会った友人達との再会は、帰国してからあまりの忙しさに研究が全くできていない自分にとって大いなる刺激となった。

 

 

人は (自分は)強くない。研究者の適性のひとつに、1人で勝手にやり続けることができる、というものがあると思っていて、自分の場合は独力突破というよりは、そうせざるを得ない環境に身を置くことのほうが大事で、独力で切り拓いていくガッツに欠けるところがある。

下を見ればきりがないが、上もまた遥か高みにあり、自分の状況としてはピラミッドの真ん中ほどではないかと思う。ただしそのピラミッドは最上階は急峻で、頂上など見えない。

 

 

環境とは不思議なもので、そういう自分より圧倒的に頭脳や行動力、目標を実現させる力を持った人たちに囲まれていれば、自然とそういう方向に自分も舵を切れることがある。それだけでなく、自分が他の誰かにとっても羅針盤のような役割を果たすことが、もしかしたらできるかもしれない。

 

焦りと無力感、それと相反する若干の達成感と、帰ってきたなという実感を得た数日間だった。

 

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*1:何年か前に改訂されてから非常にめんどくさくなった