Beyond the Silence

Sound of Science

地方会

ボストンに留学していて近く帰国される先生を囲んでの、北米地方会・新年会が開催された。

 

皆ほぼ同世代で、日本での専門領域がお互いoverlapしているので、研究に臨床にホットな会になった。研究留学の醍醐味のひとつは、こういった横のつながりを持てることだと思う。国際学会や留学仲間として同好の士に似たいわば仲間に出会えることは魅力的だ。今後も自分のため、後輩のために、人との繋がりを大切にしていきたい。

実際日本でも、留学先を決めるにあたって出身医局内外の多くの人に助けられた。特に学会で知り合った他大学の先生 (10学年くらい上)に推薦頂いたことが大きな力になった。

 

ボスを見ていると、研究者としての力量の何割かはどれだけの人脈を持っているかで決まってくるような気がしていて、おそらくそれは間違っていない。ニッチな研究領域ではあるけれどそのトップラボの一つで研究できたということ、将来日本に帰って研究を続ける時にもボスとの人脈は残り続けることだけでも、留学のメリットはあったのではないだろうか?

 

帰国後、自分で手を動かして実験ができるかどうかは正直わからない。勤務医というのはそれだけ過酷な仕事であるし、自分だけの体ではないから。が、少なくとも後輩の指導はしていくし、大学院でお世話になった研究室でやり残したデータは全て形にしたい。

臨床研究も、近年は多施設共同研究で大きなデータを扱うケースが増えている。nは多いほうがいいし、一施設に偏る故のバイアスも防げるという利点があるのだ。留学で広がった人脈を活かして、世の中の役に立つような成果を出せたら、これ以上の喜びはないかもしれない*1

 

自分の実験が停滞していたタイミングだったので、いい刺激になった。今週からまた頑張ろうと思う。

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*1:見る人が見れば、あのメンバーだとわかってほくそ笑むかもしれないw