前回記事
のつづきです。
<追記 2016/09/10>
使ってみた感想。
(スポンサーリンク)
さて。日本の携帯電話の事情も、0円端末がなくなったりとかMVNOの台頭とか、直近ではLINEが参入するとか、様々なニュースが国外にいる間に聞こえてきていて浦島太郎状態。
前回記事に17年選手のauユーザーだと書いた。auである必然性があったわけではなく、たまたま最初にCellularの電話を契約して、非常に覚えやすい電話番号だったためそのままにしていただけである。
そうしているうちに愛着も湧き、スマホとの2台持ちでソフトバンクを持ってみたりしたことはあるが、ドコモは一度も使ったことがない、ほぼpureなauのユーザーになった。ただ、長く使っている誰もが感じていることであろうが、NMP (番号ポータビリティ)制度が始まったのもあったと思うが他社からの乗り換えユーザーをどのキャリアも優遇しすぎ、長期利用者が軽んじられている印象は拭えなかった。乗り換えユーザーには数万のキャッシュバックとか何やねん。その原資は我々が長く払ってきた電話代じゃないのか。そんな気持ち。特にNMPを繰り返して小遣いを稼ぐ輩の存在は許しがたいものがあった。ごく一部だとは思うが、2年縛りがなくいつでも解約できる障害者向け割引サービスの特典を悪用したNMP乞食の存在を知ったときは愕然とした。ソースは2chなので信憑性には欠けるが、正当に障害者向けサービスを利用している人たちの尊厳を毀損する行為だと思う。
というわけで
日本帰国後の電話をどうするか。機種はiPhone SEもしくは6s. 6s plusはデカすぎる。日本人で自分より手の大きな人にはあまり会ったことがないが、それでもplusは片手では扱えないので、自分にとって片手操作の限界の大きさは4.7吋。別に大きくなくてもいいので、手になじんでしっくりくる4吋がいいかな、と思っていた矢先にSEが出たので、SEにしそうな感じだ。
キャリアに求める条件3つを優先度の高い順に並べると
- いつでもどこでも繋がること
- 速度が安定していること
- iPhoneでテザリングできること
- 料金が安いこと
で、MVNO (いわゆる格安SIM)を真剣に検討しております。
スポンサーリンク
ここからが長いので、マニアックネタの長文を読むと眠くなる妻用まとめを書く
MVNOは1500〜2000円/月、通話料金は別。MNO (いわゆる大手3大キャリア)は8000円くらいで通話料込み。
今のところ第1案はドコモ系のMVNOを妻と2回線。iPhone SE 2台をこちらで買って持ち込む。本体もこちらで買ったほうが為替の関係で日本で買うより少し安い。auのガラケーからNMPするか、新規契約して様子を見るかはまだ検討中。2年間の総額は機種代金込み22万円+通話料金2台分。
もうひとつの選択肢として、こちらで1台、日本でauの機種変更で1台契約。仕事で電話を多くかける自分がau回線を、妻がMVNO。同じく2年間の総額は27万円+通話料金1台分。
このあたりまでが許容範囲で、仮に2台とも大手にすると持ち込みで40万、国内版でも33万くらいになってしまう。というわけで、通話料金を頭に入れつつ上記2選択肢で検討したい。
自分の頭の中のグダグダは以下に記述。
1.いつでもどこでも繋がること
仕事柄、どこにいても24時間電話がかかってくる可能性があるので、それに対応できなければならない。チーム医療が時代の趨勢とはいえ主治医しかわからないことは未だに多いし、オンコールの日は救急外来に来た鼻血とかでも病院に呼ばれる (オフの日でも後輩が対応できなければ呼ばれる)。
3大キャリア、特にドコモとauはこの点心配いらない。ソフトバンクに関してはそもそも自宅が町外れにあって最初圏外だったので不安だが、あれから数年で改善されているのだろうか?
MVNOは多くはIIJmioやDMMなど多くがドコモ系で、UQ Mobileがauのみ、mineoは2社とも対応している。エリアの広さという点では全く問題ないだろう。
2.速度が安定していること
ドコモとauのLTE周波数バンドは
日本国内キャリアはドコモがband 1, (3), 19, 21, 28
auが1, 18, 26, 28
であるが、iPhone SE モデルA1723は、21をカバーしていない。その他は全てOK. 1.5GHz帯であるバンド21は地方都市を中心に下り最大112.5Mbpsで速度対策用とのことだが、帰国してから住む町ではどうだろうか?*1
エリア | iPhone | NTTドコモ で検索が可能だ。
NTTドコモのWebサイトより
繰り返すがiPhoneは1.5GHz帯に対応しておらず、1.7GHz帯のバンド3はほぼ東名阪のみ。よって現状では地方都市は2GHz+800MHzの187.5Mbpsが限度で、それにバンド28 (700MHz帯)がどう加わってくるか。225〜300Mbpsでも実測値は53〜91Mbps程度。auは最大75Mbpsのエリアだったが、利用者数などからおそらくドコモと同等の速度であろう。
MVNO速度ランキングをみると、au系のUQ Mobileが優秀、ドコモ系もIIJmioやDMMモバイル、mineoなどはそこそこ出るようだ。昼休みや夕方の混む時間には1Mbps以下になることもあるようだが、テレホーダイ世代には十分すぎる速度*2。youtube視聴に必要な速度は600〜700kbps程度らしいので、1Mbpsを切らなければOK。快適なネットサーフィン (死語)のためには1〜2Mbpsあれば十分だろうから、ほとんどの時間帯で十分な速度が出ていることになる。そもそもWi-Fi下であればこのような心配は不要。外出先で、大急ぎで何かを調べたいときに、速度が出ないと若干気になる程度だと思われる。
Mvno | スマホ辞典 (月別の速度調査をしているブログ。MVNOの回線速度はキャンペーン後の新規流入でガクッと低下したり、設備増強によって向上したりするので最新のデータを参照したい)
3.iPhoneでテザリングできること
速度面だけで言うなら迷うことなくUQ Mobileなのだが、au系のMVNOはmineoを含めてiPhoneのテザリングには対応していない。mineoのドコモ系なら対応しているし、ドコモ系のMVNOならほとんど対応しているので、これはau側の制約だと思われる。au本体はOKなのに。。早急に対応して頂きたい。現状では3大キャリアとドコモ系のMVNOしか選択肢に入らない。
<追記>
UQ mobileは2016年7月にテザリング可能なiPhone 5s (16GB)を取り扱い開始。だがSIMフリーのiPhoneは依然としてテザリング不可とのこと。だから高速を維持できるのもあるのだろうが、これはちょっと。テザリング専用機+au電話機としてauガラケーをiPhone 5sに機種変+NMPするのも方法かもしれないが・・・。
4.料金が安いこと
携帯電話を含むネットインフラの料金は意外と馬鹿にならない。電話をこちらからかけることは少ないが、それでも3大キャリアだと1回線あたり7〜8千円くらいの出費。データシェアをしても2回線で13,000円くらいはかかる。MVNOにすれば、電話ができるプランでも1,500〜2,000円くらいで収まるので、iPhone持ち込みの機種代をさしひいても数か月〜1年でペイできる。
国内仕様のiPhone SEで妥協すればどうか?今ガラケー回線を保持しているauを例にとり64GBを購入した場合を考えてみると、長期ユーザー割が適用された「月々割」で月2,640円が割り引かれる。残念ながら海外購入などで持ち込んだiPhoneにはこの割引は適応されない!!
機種代金 | 料金・割引 | iPhone SE | iPhone | au
2年使う前提で考えると69,480円の機種代金のうち63,360円が割り引かれる計算となるが、いくら割引があっても元が高いとお得感がない。下のグラフはiPhone SE 64GBの機種代2台分 138,000円に、キャリア別の月額料金・割引などを足し引きしたもの。便宜上大手はdocomoとau, 格安は両方に対応しているmineoをチョイスして比較した。
3大キャリアの料金シミュレーションでは毎月割などの割引幅が大きく得をするような印象を受けるが、単純に端末価格+月々のコスト、で計算するとMVNOの圧勝。
ここまでは3大キャリアよりMVNOが優れている点を列挙した。が、MVNOの欠点として電話料金が高いことは考慮せねばならない。上記のグラフにも電話料金は全く入っていない。IP電話を使う手もあるが・・・基本は30秒20円なので1時間で2,400円。病院からの電話にコールバックし、担当看護師につないでもらいetc...などで、1か月の累計通話時間は1時間を超えることがあるので、無料通話プランがあるほうが望ましい。無料プランのあるMVNOもあるが、速度の点で定評のある業者は含まれていなかった*3。
月2,400円電話代がかかるとすると、大手とMVNOの価格差は2年契約前提だと相殺されることになってしまう (国内版iPhoneで、カメラの音が鳴ることを容認すれば)。どうだろうか。
下のリンクはさらなる私的メモ
プリペイドSIMって日本のAmazonで買えるようだ。

アメリカ Ready プリペイド SIM アクティベーションが簡単! (通話とSMS、データ通信1.5GB 21日間(ナノSIMサイズ))
- 出版社/メーカー: Ready
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る