Macユーザー限定の話で申し訳ないが、BetterTouchToolという便利ツールを使っておられる方も多いのではないかと思う。
Magic mouseやMagic trackpadのカスタマイズができる優れモノで、1〜5本指やマウスジェスチャに対応して様々な機能をこれらに持たせることができる。
キーボード入力のカスタマイズも可能で、自分も全然使いこなしていないのだが、かなり入力関係のストレスが減るため愛用していた。
最新のアップデータをあてたところ・・・
プライバシーポリシーの変更通知。いつもだったら何も考えずにcontinueを押しているところだが、気になる一文があった。
"I have written down every data collected by my apps in an easy to undersand language"
BTTとその関連アプリが収集しているデータについて、わかりやすい言語で記載しておくよ、というところか。
たまにはちゃんと読んでみようとのことで、変更声明の全文が載っている開発者サイトへアクセス。
プライバシーポリシーとして以下の項目に対する記述があった。
- 開発者のWebサイトへのアクセスの解析
- BetterTouchToolの購入時に収集されたデータ
- BetterTouchToolで収集されたデータ
- BTT Remote (iOSからMacを操作できるようにする別アプリ)で収集されたデータ
- BetterSnapTool (マウスやキーボードでウインドウリサイズ等)で収集されたデータ
- その他の外部インフラ
ひとつずつみていくと、
開発者のWebサイトへのアクセスの解析
開発者Webサイトへのアクセス解析を行っている、という事実の告知。
ただしこれは以前から行っており、Google analyticsのような3rd partyトラッキングフレームワークを含まないように変更されたとのこと。データは内部統計にのみ使用とのこと。
BetterTouchToolの購入時に収集されたデータ
- 購入時に入力される氏名、emailアドレスなどは再販業者Paddle.comによって保存されること
- 2018/02/05までの購入については別の再販業者Fastspring.comによること
- これら代理店から提供されたデータは注文の履行にのみ使用され、マーケティングには使用されないこと
BetterTouchToolで収集されたデータ
- MacOSとBetterTouchToolのバージョン、Macのモデル情報が収集され、適切なアップデート提供のために使われること
- インストールされた端末の数もモニタリングされており、1ライセンスで数百台のコンピュータにインストールされた場合などは無効化することが可能であること
- BetterTouchToolがクラッシュした場合にGoogleの提供するCrashlyticsフレームワークによって匿名化されたクラッシュレポートが開発者に送信されること
(これは有効/無効を選択できる)
BTT Remote (iOSからMacを操作できるようにする別アプリ)で収集されたデータ
BTT remoteは、iOS機器をMacの付属機器として扱えるようにするアプリで、自分は使ったことがないが神アプリとして各所で紹介されている。
- 開発者のサーバーログに購入者のIPアドレスが4週間保存されること
- 紛失の際の再交付のため、名前・電子メール・タイムスタンプが含まれること
- EU-US間でデータ保護契約のある信頼性の高いサービスを利用していること
BetterSnapTool (マウスやキーボードでウインドウリサイズ等)で収集されたデータ
IPアドレスとMac OSのバージョンのみを収集し、アップデート時の通知に活用すること
その他の外部インフラ
電子メールサービスはgmailを用いており、セキュリティは全ての強化機能を有効化していること
以上が通知されている。
素直にとらえれば、別に危険なものではなさそうであった。この手の入力支援アプリって、キーボードで何を入力しているかをその気になれば収集できたりするのかな。最初にこの通知をみたとき、一瞬そういうことをしているのかな、と早とちりしたので、ここに日本語verとして残しておく。翻訳は適当なので原文参照されたし。
最新のアップデータをあてると、
「あなたのライセンスは2年以上使われており更新がそろそろ必要です。また2年更新するなら6ドル、BTTが存在する限り有効なライセンスなら20ドルで購入できます」
と出てきたので、迷わず20ドルで永久ライセンスを購入した。ちなみに、購入者所有の端末には複数インストール可能で、Dropboxで設定の共有もできる。
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