Beyond the Silence

Sound of Science

聴力が下がった

先週金曜くらいから、話し声がいつにも増して聞き取りづらいなと感じていた。

8年目に入った補聴器の経年劣化かと思ったが裸耳でも同様だったので、今日外来と手術の合間に聴力検査をしてみた。

 

元々低音域だけ残った高度感音難聴*1なのだが、右の低音が少し下がっていた。

十代の頃は60dBくらいだったので、20年で約10dBの悪化。まぁ年齢相応かと思っていた。この数日間での低下幅は、平均聴力の計算式にはあまり関係ないが、残存する低音の聴力をフル活用している自分にとって実際のきこえ方には大きな変化がある。

 

 

正直、恐ろしい。

 

曲がりなりにも社会人として普通に仕事ができているのは矯正聴力が辛うじて人並み (実際は少し下回るが)だからで、まだまだ補聴器で対応できるうちは良いが、今後この難聴が進行すれば今みたいな働き方は難しくなるかもしれない*2

何より困るのが手術室、会議、そして飲み会など、ノイズのある場面で不特定多数の声が入り交じるシーン。情報を選別するのに精一杯で会話が頭に入らないという今でもある症状がさらに悪化する可能性あり。

 

とりあえず中耳炎とかはないので、急性内耳障害と自己診断し、突発性難聴に準じてステロイド治療を始めた。

突発性難聴は原因不明の急性感音難聴で、生活習慣病のほか、脱水、ストレス、過労、ウイルス感染、血管障害など様々な誘因があるといわれる。1週間以内に治療すれば1/3は治癒が期待できる。1/3の人はどんな治療をしても良くならない。患者さんの治療をするときもいつも祈るような気持ちで薬の処方をするが、自分宛にもその祈りが届くことを願うばかりだ。

 

 

追記

ステロイドで午前中は変なハイテンション、夕方以降は燃料切れ。そして10時就寝早朝覚醒。聴力ほんの少し戻ってきたけどけっこうしんどいですね。

 

 

*1:両耳の平均聴力が70dB以上

*2:自分の心の師匠は人工内耳装用者の耳鼻科医。制約がある中で世界的に活躍されているが・・・

打ち上げ花火、横から見るか?下から見るか?

毎年恒例のこの時期の花火。

今年は丘の上からの撮影。一番綺麗だった3枚の合成。

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Nikon D5500+NIKKOR DX 16-85mm。あまり明るいレンズではなく、カメラも前使ってたD40より遥かに良いとはいえ高感度ではない。f=5.6くらいで、ISO6400まで上げて1/30sで連続シャッター。3000x2000の画像サイズで10枚連写になった。夜空にはけっこうノイズがのっている。相変わらず固定がイマイチの三脚と足元を駆け回る小動物のせいで、連続シャッターの画像はズレズレ。フォトショップで位置を合わせてみたが、これが限度か。

 

もっと枚数多いバージョン。フォトショップの自動処理を使ってmergeしてみた。数枚手動で合わせたが、わずかなズレや傾きを結構な精度でマージしてくれる。マンションの光がにじんでいる。こういうのって大三元レンズとフルサイズ機で撮ったらもっと綺麗に撮れるのだろうか。ゴツい三脚も欲しいなぁ。

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もう少し丘を登ったところから。先客がたくさんいた。

30枚くらいマージしたら800MBくらいの巨大ファイルになってしまった。もう少し枚数を絞ったほうが良さそう。

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7枚に絞って1枚足した。こっちがましかも。

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このあと15分くらいがクライマックスだった。カメラを置き、家族で眺めた。息子が花火大会に行きたいと言った。多分目的は出店の綿菓子とか景品のおもちゃとかだろうな。高校生になってから友達 (彼女?)と行けばいいよ、と答えた。

そういえば自分が最後に花火大会に行ったのは18歳、大学1年の夏だった。帰省して高校の部活の友人達と男女混成10人ちょっとで。なんか酸っぱい花火だった。家まで10kmくらい、友達と歩いて帰って、途中で職質された。持ってた炭酸飲料がビールに見えたらしい。

そんなこんなで、横から見る今のスタイルが気に入っている。来年はD850と大三元レンズで!