Beyond the Silence

Sound of Science

実験の日々

ラボに行く残り日数が10日を切った。

先日アクセプトの報があった3rd authorとしての論文は、今いわゆるin pressの状態だ。曲がりなりにも論文2つ、うち1つは筆頭著者 (のひとり)として携わることができ、留学中遊んで暮らしていたのか、とは言われない程度には結果を残すことができて良かったと思う。

だが、それで満足しているわけではなく、今後も研究者としての人生を続けるためにも、進行中のあと2つのプロジェクトを完遂しておきたい。

 

研究というのは自転車操業に似て、一度立ち止まったらそこからリスタートするのは難しい。研究費がないと研究できないし、研究成果がないと研究費が取れないからだ。誰もが最初は母体となるラボの巨大な (ラボによるが)研究費を使って自分の実験を進め、ラボの信用力でもって研究費を獲得し、正のサイクルに乗った一握りだけが研究者として大成していく。大成しないまでも、研究機関自体が持っている研究費である程度のことは続けられるが、デカいことをやろうと思ったらある程度のまとまった金額が必要だ。

 

留学前に文科省科研費の「若手B」を獲得する機会に恵まれたが、途中で留学が決まったためわずかな抗体とかマウス維持費に支出したのみで返納した。年齢的にはギリギリあと1回若手科研費に応募できるはずなので、帰国したら学外研究員という形で応募することになろう。そこでものを言うのが研究業績で、研究計画と同じかそれ以上に重要な採点項目である。できるだけ質の高い論文を多く書くことが、正のフィードバックを自分に呼び込むための必要条件。

 

 

とまぁ、取らぬ狸の何とやらを並べつつデータ整理に没頭する夜。2つのテーマを並行して進めているが、帰国までに論文を書き上げる予定だったテーマのほうは、ここ1か月くらい実験が上手くいかない事態が続いていて、この期に及んでトラブルシューティングをしている*1。これまでと同じようにやっているのにうまくいかないので、抗体とかの問題だろうか?

 

もう一つは、別の研究室のマネージャーの方との共同研究でもあり、最新の実験機器を使ってなかなかいいデータが出てきている。こちらは年内を目標に仕上げたい。

 

 

ブログネタの下書きが4つ5つたまってきているが、ちゃんと書く時間がなかなか取れず、勢いだけで日記みたいなのを書いてしまった。切羽詰まった精神状態が、後で振り返ったら読み取れるかもしれない。

・学歴、偏差値と多様性の話

・長崎原爆の日トルーマンの孫のインタビュー記事を読んで思うこと

スピッツのニューアルバム「醒めない」の感想

・ネガティブ思考、ポジティブ思考

なんかを書きたい。引っ越しの準備が順調に進めば良いが。

 

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Nikon D5500. 昼下がり、近所の公園で。気温は26℃、蚊がいないので快適。こんな日々もあとわずか。

*1:ブログ巡回中、Google Adsenseがしきりに今使ってる(あまりworkしてない)抗体をオススメしてくるのが地味に辛い