Beyond the Silence

Sound of Science

ブログの文章、仕事の文章

今日のネタはこちらから頂きました。

hagex.hatenadiary.jp

 

ブログの文体については色々考えた末に常体を基本としている。仕事では、論文やカルテ (ほとんど箇条書き)等の常体書式と、紹介状やメールなど敬体で書くものが混在している。世の中には様々な職種があれどおそらくほとんどの人がそうで、文体が統一されているかどうかなんてそこまで細かく気にしないだろう。ブログなどでは意図的に混在させることがひとつの表現にもなり得るし。

「てにをは」を正しく使うことや助詞の繰り返し、不適切な句読点、同一用語の反復などを避けるといった日本語ライティングの基本はブログを書くときにも当然気にしているが、意識しすぎるとどうしても文章がかたくなる。もうちょっと軽い感じでポップに書くのが自分には合っているのかもしれない。

・・・添削されることを想定、というより自分で添削しながらここまで書いたがものすごく疲れた。リンク先のちょっとアレな文章校正にチャレンジされたhagexさんお疲れさまです。

 

 

せっかくだから書く英語の話も。

"英語で文章を書く"訓練は、論文英語でしか受けていない。なので、英語圏で生活しているけれども日常のメールなどに論文臭さが滲み出てしまっている。AndでいいところをIn additionとか、howeverとかを普通のメールで使う。ネイティブが書いたメールを見ると、使っている単語は中学英語だけど、語句の選択や文法がいちいちカッコ良くて唸らされることが多い。

尤も、論文英語も定型的で肩肘張った感じの表現しか知らないので、これも同僚の手になると別物に変化してしまう。「使える表現」のストックをメモ紙やEvernoteに作っているが、そのストックを少しずつ増やして自分のものにしていきたい。

 

文章って難しい。ネイティブなはずの日本語ですらこんなに難しいのだ。世界一簡単な言語のひとつである英語も、我々日本人にとっては難しく、一部の例外を除いて決してネイティブレベルにはならない。でもそれでいいではないか、と思う今日この頃。

ブログの文章は、読みやすいことを心がけつつ適当に。仕事の文章に対してはこだわりを強く持ってしっかりと。読みやすく美しい文章を書ける人間でありたい。

 

タイムリーに、後輩が書いた論文の校正が回ってきそうな気配が漂っている。論文の文法もまた特殊で、一度きちんと指導されないとまともな物は書けるようにならない。こんなところから一歩ずつ臨床に復帰していくのかな。こちらでやっている基礎のデータだけでなく、留学前に経験した自分の症例報告もいい加減形にしないと*1。もうすぐ3月も終わり。こちらにいると年度末という感じは全くしない。自分なりに頑張ります。

 

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蕾の上から樹氷Nikon D40 + NIKKOR DX 16-85mm

*1:珍しい疾患や治療法のケースは医学界全体の財産として共有する必要があるため、医師は積極的に症例報告を書く。次に同様の病気にあたった誰かが、対処法の選択肢を増やすことができる