Beyond the Silence

Sound of Science

研究

Paper work

今年終盤に入って激しくpaper workしている。 1つめのExpression paperはMinor revisionを返したので、おそらくアクセプトを待つのみ。2つめはそこそこ大きな同僚のプロジェクトに重要なFigureを提供したもので、先週Submitしたようだ。こちらは厳しいかもと…

手が止まった

研究者も人間。 誰もがさまざまな事情を抱えて生きているので、時には手が止まる日だってある。むしろ、自分の裁量で時間の使い方を決められる分、そういう負のエネルギーの影響を受けやすい職業かもしれない。 将来への不安、職場の人間関係、子供が次々に…

18歳の自分へ伝えたいこと

ブログを改めて始めてみると、まぁ自分が書きたいと思った大抵のことは誰かによって既に書かれているものだということに気がつく。 歴史の長いブロガーだとその情報量や完成度も高く、"ホームページ"時代からWebに向き合ってきたとは言っても本業ではない自…

研究者の資質 〜メンタルの重要性と運〜

大学院時代からよく見ていた next49 さんのブログの中でも、 このエントリーは力作である。コメント欄が苦しむ院生や学部生達の人生相談室になっていて、自分が通ってきた道を思い出すようで複雑な気持ちになる。 医学部だったので卒論や修論をすっ飛ばして…

リバイス終了

先日投稿していたco-first authorの論文が、Minor revisionで返ってきた。 追加実験の必要はなく、文献の引用や考察を少し追加すればだいたいOK、というやつ。師走になって実験そのものも、それ以外も忙しく時間が十分に取れていなかったが、これだけは最優…

Rejectと再投稿

先日投稿した論文が速攻でRejectされて返ってきた。 ExpressionだけでExperiment (機能解析のこと)がないため、雑誌の掲載基準を満たさないとのことであった。数年前はこの雑誌より2つ上の雑誌でも発現解析を載せていたはずだが、時代が変わってしまった。Ex…

Submission!

たった今、このラボにきて第1号の論文がSubmitされた。 名前は2番目のEqually contributed firstだが、その辺はラボ内での色々なものがベースにあるので何とも言えない。Co-first authorのデータがおかしいところまで指摘して図表を作り直させたので、単独Fi…

このブログについて

このブログは、はてなダイアリー時代に基礎研究に軸足をおいた臨床医のブログとしてスタートしました *1。 耳鼻咽喉科医としてキャリアを開始、医師4年目に大学院入学し基礎研究を始めました。内耳の研究で学位を取り大学院修了。その後臨床医として働き専門…

テリトリー

同僚の研究者との関係にも気を配る必要がある。 ラボによってその関係性はさまざまで、うちのように各個人が独立したテーマを持ち、お互いの不得意な分野を若干補い合う感じの体制を取るところもあれば、ひとつのテーマを数人のポスドクが競争し合うようなと…

うまくいかない

とりあえず3つのテーマで実験を始めることになった。 自由奔放にやっていた大学院時代と違い、こちらのラボは基本的にボスの決めた方針に沿って動く (おそらくそれが普通)。金は出すが口も出す、という感じだ。3つのうち1つが自分のメインテーマで、それは日…

岐路ふたたび

ここのところずっと、これからのことで悩んでいる。 不確定要素が多すぎる中で、人生の方向性を大きく決めるであろう決断の時が近づいている。 いま改めて6月の日記を見返してみると、選択肢が増えた分だけ事態は難しくなったように思える。 別のラボからも…

岐路

数日前、ある方からメールを頂いた。 数か月前に発表した国際学会で話をした方で、新しい実験手法を開発していい論文が出たので研究費が取れそうだから、うちに働きにこないかという内容だった。 既に別のラボへの留学の話が進んでいるところだが、複数の情…

卒業

正確には「修了」なのだが、4年間育ててもらった研究室ともお別れの時がやってきた。 研究のやり方など全くといっていいほど知らなかった自分を、(まだ半人前かもしれないけど)研究者として鍛えてくれたラボ。今日は実験もそこそこに、ベンチの引っ越しとデ…

実験再開

論文Publishの後、学位審査・国際学会と重なって、実験する時間がまともに取れなかった。引っ越しの準備も進めないといけなかったのもあって。これまで専らEmbryoで実験していたけど、細胞を使った実験を始めた。ラボに細胞実験の得意な先輩がいるので、いろ…

論文書いています

久しぶりの更新。 今、大学院に入ってからの3年間でやってきた研究をまとめているところ。 一応博士課程の修学年限は8年ということになっているが、臨床から離れている間は医局も人事のやりくりが大変なわけで、多くのMD/PhD studentは3年ないし4年で臨床に…