領事館、銀行、市役所、大学、携帯会社、車のディーラー、保険会社などなどの手続きをしつつ生活のセットアップ。2週間ほどかかった。3歳の子供がいたのと時差ボケがあって本当に大変だったが、慣れない英語を駆使して何とか完了。日本人の多い街で、英語話せないのは人でなしみたいな扱いを受けなかったのは良かった。
契約は9月からだったが、渡航後4日目一足先に職場訪問し、ボスへのお土産に定番の"博多通りもん"
を持参。たしか、
「Nice to meet you, I'm glad to join your lab」
とか言ったと思う。オフィスとラボが分かれていて、ラボは大実験室になっていてImmunologyのラボなどと合同になっていた。大学院のラボは専用の実験室が4つあったので新鮮。これまで会った外国人の中で最も英語が聴き取りやすい人で、その感想はまだ変わらない。彼もネイティブではなく、Junoir high schoolから英語圏に移住したとかいう噂を聞いた。ラボの何人かと会って自己紹介。
普通はこの過程は、ポスドク先を決めるときのinterviewでやることが多いだろう。最終選考に残った候補者は旅費をラボ持ちで招待して、ボスやメンバーのinterviewを受けてプレゼンをして・・・という話を聞いていたから、同じようにやるのかと思っていたら一発採用だったので良かった。
9月の第2週から仕事始め。
総勢7人の小さなラボで、同僚のうち1人は日本人だったのが本当に大きかった。物の名前、試薬の場所、機器の使い方などを母国語で聞けるのは有り難い。結局6か月間机を文字通り並べて一緒に実験をして、色々なことを学んだ。
暫くその日本人同僚の実験を見学しつつラボ内のネームカード兼キーを作ったり動物実験施設等のレジストレーションを受けたりしているうちに10月になった。